見た目が美しく費用も安価です
歯の詰め物や被せ物に使用される材料には、本当のセラミックとハイブリッドセラミックという2種類の材料が存在します。
ハイブリッドセラミックスは日本ではセラミックスと呼ばれていますが、欧米ではハイブリッドレジンと呼ばれることが多いようです。これは、この材質はレジンにセラミック粒子を混ぜてある材料だからです。当院では他のセラミックと分類させるためハイブリッドレジンと呼びます。レジン(歯科で使用するプラスチックのような材料)にセラミック粒子を混ぜることによって得られる利点は、強度の上昇、研磨性の向上(表面の滑沢性の向上)、着色や給水の低下などです。
ハイブリッドレジンを使った詰め物や被せ物は安価な白い歯として非常によく使用されます。ただし、この材料はやはり本当のセラミックではないので長期的には本当のセラミックより着色やプラークの付着の問題点があります。個人的にはできるだけ安価に被せ物を白くしたい方にはハイブリッドレジンを提供しますが、できるだけ本当のセラミック治療をされたほうが長期的には安定していると感じています。
ハイブリッドレジンの本当の利点は直接お口の中でむし歯を詰めることができるということです。ダイレクトボンディングと呼ばれるこの方法は、銀の詰め物を避ける最も安価な方法で、一日で治療が済むこと、歯を削る量が最小限で済むことなどからおすすめの方法の一つです。前歯のすきっ歯や変色に対するダイレクトボンディングは最も早く、安価に問題点を解決する方法として、当院でもよく使用する方法です。