審美歯科と聞くと、単に歯を美しくするという意味にとらえられがちですが、本来審美歯科治療とは「歯の機能回復」を主眼として行うもので、結果的に歯並びをよくし、歯をきれいにすることへ到達するのです。
例えば、噛み合わせを改善するための矯正治療もその一つとも言えますし、歯の隙間を埋めたり並び方を整えるセラミック治療や、まさに歯を白くするホワイトニングなど、審美治療というくくりで様々な治療法があるのです。
目的や治療期間、費用に合わせて治療法を選択し、美しい口元を手に入れてください。
美しい口元は相手にとても好印象を与え、笑顔に自信がもてます。
また、もっともっと表情が豊かになり、あなたをより魅力的に見せることができるでしょう。
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ceramicセラミック治療
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もしセラミック治療が歯並びや歯の大きさなどの形態の修正も伴う場合はまず、カウンセリングの上シミュレーション模型を作成します。
シミュレーション模型作成は歯の位置や形態を変更する場合に最も重要な工程です。なぜなら、そういった相談なしに治療を開始した場合、出来上がりの形が気に入らない、思っていた形態にならない、などの不満が出る場合があるからです。シミュレーション模型の間は何度でも修正ができますが、セラミックとしてしまうと後日の修正ができない場合もあるからです。
シミュレーション模型の作成は、片顎で10,800円(上下で21,600円)かかりますが、もしセラミック治療を実際に行うことになった場合は返金していますので実質0円で受けることが可能です。
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次にセラミック治療をすることに決定した場合、下準備として歯茎の状態や、治療部位の虫歯治療を行います。歯茎の状態が良い場合や、虫歯がない場合はすぐに治療に入ることが可能ですが、歯茎が腫れている場合、腫れた場所にセラミックを入れても絶対にきれいな仕上がりにはなりません。また、必要に応じて神経の処置や部分矯正などを行うこともあります。
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いよいよ型を取る段階です。歯の形を整えて、歯型を取ります。同時なかみ合わせ側の歯型や、隣の歯に合わせる場合はたくさんのデジカメ写真も取ります。この写真で色合わせをして技工士が歯を作成します。
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いよいよ技工士の仕事になります。取った歯型から模型を作成し、専門のソフトウエアとコンピューターを使って歯にピッタリ合うフレームを作成します。そのフレームの上にデジカメ写真で確認した歯の色、シミュレーション模型で確認した歯の形にセラミックを盛り上げていきます。
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約10日から2週間の期間を経てセラミックの出来上がりです。口の中に合わせて患者さんに見てもらいます。色や形が思っていたのと違う場合、接着する前であれば修正が可能です。また場合によってはしばらく仮につけて実際生活してもらうことも可能です。そうすれば家族や友人に出来上がりをみてもらうことができます。
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いよいよ本接着です。この段階が非常に大事です。ここでうまくできなければ今まで行ったすべてのことが無駄になります。慎重に歯の汚れを取って、歯の表面とセラミックの内面を前処置し、接着します。接着したセラミックが取れることはまずありません。
以上が専門の技工士が作成するジルコニアオールセラミッククラウンです。
リスクとしては、破損の可能性があります。
当院では一本あたり150,000円(税別)で提供させていただいています。(詰め物の場合は一本あたり80,000円(税別)です) -
metalbondメタルボンド治療
メタルボンドというのは金属のフレームの上にセラミックを焼き付けてつくる昔ながらのセラミック治療です。
この方法は長い歴史があり、15年ほど前にはセラミック治療といえばメタルボンドが主流でした。
当時はオールセラミックはまだ耐久性に問題があったのですが、最近急速にオールセラミックの耐久性が上がってきたこともあって、ここのところあまりメタルボンドを作成することはなくなってきています。
メタルボンドの問題点はもう一つあって、金属を使用するということです。金属は光を全く透過しないので、やはりオールセラミックと比較すると審美性におとります。また健康志向の高まりとともに、金属アレルギーを気にされる方も増えてきて、できるだけ金属を使用しないという選択が増えたこともメタルボンド作成の機会が減った理由だと思います。ただ、それでもメタルボンドは長い歴史がその耐久性を示していますし、技工士が一つづつ作成することもあって精密なメタルボンドは欠かせないものです。
リスクとしては、破折の可能性があります。
当院ではメタルボンド一本あたり100,000円(税別)で作成しています。 -
Hybrid resin and direct bondingハイブリッドレジンとダイレクトボンディング
歯の詰め物や被せ物に使用される材料には、本当のセラミックとハイブリッドセラミックという2種類の材料が存在します。
ハイブリッドセラミックスは日本ではセラミックスと呼ばれていますが、欧米ではハイブリッドレジンと呼ばれることが多いようです。これは、この材質はレジンにセラミック粒子を混ぜてある材料だからです。当院では他のセラミックと分類させるためハイブリッドレジンと呼びます。
レジン(歯科で使用するプラスチックのような材料)にセラミック粒子を混ぜることによって得られる利点は、強度の上昇、研磨性の向上(表面の滑沢性の向上)、着色や給水の低下などです。
ハイブリッドレジンを使った詰め物や被せ物は安価な白い歯として非常によく使用されます。ただし、この材料はやはり本当のセラミックではないので長期的には本当のセラミックより着色やプラークの付着の問題点があります。個人的にはできるだけ安価に被せ物を白くしたい方にはハイブリッドレジンを提供しますが、できるだけ本当のセラミック治療をされたほうが長期的には安定していると感じています。ハイブリッドレジンの本当の利点は直接お口の中で虫歯を詰めることができるということです。ダイレクトボンディングと呼ばれるこの方法は、銀の詰め物を避ける最も安価な方法で、一日で治療が済むこと、歯を削る量が最小限で済むことなどからおすすめの方法の一つです。
前歯のすきっ歯や変色に対するダイレクトボンディングは最も早く、安価に問題点を解決する方法として、当院でもよく使用する方法です。
リスクとしては、変色の可能性があります。
治療料金は難易度によって変わるので、最低10,000円から50,000円程度と幅があります。(税別料金)